こんにちは、私は4人の子供たち(9歳、7歳、5歳、3歳)の育児に奮闘する毎日を送っています。正直に言いまして、私はかなりの守銭奴。日々の食費から子供たちの習い事代まで、一円単位で管理していると言っても過言ではありません。無駄遣いなんて言語道断!「お金は貯めてこそ意味がある」と固く信じて生きてきました。
そんな私が、先日ふとしたきっかけで手にしたのが『「幸せをお金で買う」5つの授業』という本。タイトルを見た瞬間、「お金で幸せが買えるのか?」と鼻で笑ってしまったのですが、なぜか妙に引っかかるものがあり、思い切って読んでみることにしたんです。そして、読み終わった今、私の価値観は大きく揺さぶられています。
衝撃の序章:お金と幸福の意外な関係
著者は、お金と幸福の関係について、私たちが一般的に考えているよりもずっと複雑で、そして面白い事実を提示してきます。「お金持ちは必ずしも幸せではない」というよく聞く話から始まり、「では、どうすればお金は私たちの幸福に貢献してくれるのか?」という問いを投げかけてくるのです。
この時点で、私の心は少しざわつき始めました。「まさか、私のお金の使い方が間違っていた…?」そんな疑問が頭をもたげてきたのです。
授業1:経験を買う
最初の授業で語られたのは、「モノではなく経験を買う」ことの重要性でした。新しい洋服や最新のガジェットは、手に入れた瞬間は嬉しいけれど、その喜びは時間とともに薄れていく。一方、旅行やコンサート、美味しい食事といった経験は、その瞬間の喜びだけでなく、思い出として長く心に残り、私たちを豊かにしてくれるというのです。
子供たちとの旅行、家族みんなで楽しむイベント…。「そういえば、最近そういうこと、全然してあげられてないな」と、ハッとしました。日々の節約ばかりに気を取られ、家族との大切な思い出を作ることを後回しにしてきたのかもしれない。
授業2:ご褒美にする
次の授業では、「たまには自分にご褒美を与える」ことの大切さが説かれていました。「我慢は美徳」と信じて疑わなかった私にとって、これはまさに青天の霹靂。著者は、ささやかな贅沢でも、それを楽しみに頑張ることで日々のモチベーションが上がり、結果的に幸福度も高まると言います。
「たまにはちょっといいスイーツを買ってみる」「疲れた自分にリラックスできる入浴剤をプレゼントする」…そんな小さなことで、心が満たされるのかもしれない。今まで「もったいない」と切り捨ててきた選択肢が、急に魅力的に見えてきました。
授業3:時間を買う
3つ目の授業は、「お金で時間を買う」という考え方。家事代行サービスや時短家電などを利用することで、私たちは自由な時間を手に入れることができます。その時間を自分の好きなことや大切な人との時間に使うことで、幸福度は向上するというのです。
4人の子育てに追われる毎日で、自分の時間なんてあってないようなもの。もし、お金で少しでも自分の時間を作れるなら…それは単なる節約以上の価値があるのかもしれない。
授業4:他人に投資する
そして、最も私の心に響いたのが、「他人のためにお金を使う」という授業でした。寄付やプレゼント、誰かのために何かをしてあげることは、自分の幸福感を大きく高めるというのです。
守銭奴の私にとって、「他人に使うお金=無駄」という方程式が成り立っていました。しかし、著者の語る研究結果や人々のエピソードに触れるうちに、「誰かの笑顔を見ることが、自分の喜びにつながる」という感覚が、ほんの少しだけ理解できたような気がしました。
授業5:少額の喜びをたくさん買う
最後の授業では、「高価なものを一つ買うよりも、ささやかな喜びをたくさん買う」ことの重要性が語られました。例えば、毎日美味しいコーヒーを飲む、季節の花を飾る、好きな香りのアロマを焚くなど、日常の中の小さな幸せに目を向けることで、私たちはより満たされた気持ちで過ごせるというのです。
これなら、今の私の生活にも取り入れやすいかもしれません。今まで「どうせなら高いものを」と考えがちでしたが、日々の小さな喜びを積み重ねていくことこそが、幸せへの近道なのかもしれない。
守銭奴ママ、お金の使い方のアップデートを決意!
この本を読み終えて、私の中で何かが変わりました。「お金はただ貯めるものではなく、幸せになるためのツールなんだ」という、当たり前のようでいて全く意識していなかった事実に気づかされたのです。
もちろん、すぐに浪費家になるつもりはありません。これからも大切なお金はしっかり管理しつつ、この本で学んだ5つの授業を少しずつ生活に取り入れていこうと思います。まずは、家族との思い出作りのための小さな旅行を計画してみようかな。そして、たまには自分にご褒美のスイーツを買って、ほっと一息つく時間も作ってみよう。
お金の使い方を変えることは、生き方を見直すことなのかもしれません。この本との出会いに感謝しつつ、これからの私がどのように変化していくのか、自分自身でも楽しみにしたいと思います。
同じように「お金は貯めるもの」と思っている方にこそ、ぜひこの本を読んでみてほしいです。きっと、新しい発見があるはずですよ。
おしまい!!
コメント